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スウェーデンのきわめて珍しかったファッション雑誌

2020.10.17 column


数年前に北欧へ買い付けに行った時のこと。
その時はスウェーデンとフィンランドへの買い付け旅。

その買い付けの際に出会ったのが「Bonniers」という名前の雑誌の表紙でした。
とあるお店の紳士が、表紙だけをまとめて持っておられて、
「Bonniers」が何なのかもわからずに、とにかく惹かれたという理由だけで、
その方が持っておられた表紙をまとめ買いしたのを覚えています。
その場で1枚1枚見せてもらいながら、次はどんなイラストの表紙なんだろうとワクワクしながら。

その後、帰国してから「Bonniers」を調べてみると、
スウェーデンにある大手出版社は出てくるものの、雑誌の情報はなかなか見当たらず。。。

そして、数年たってから初めて雑誌の「Bonniers」に触れられている書籍を発見。
荒俣宏さんの「20世紀雑誌の黄金時代」(1998/10/1)。
なんと今から22年前に出版されていた書籍に!!
すでに中古でしかAmazonには出ておらずでしたが、
迷わず購入でした。

仕入れたものに関しては、
アーティストさんや出典元を調べるのですが、
「Bonniers」は調べられずじまいでいました。
書籍に書かれている内容を見て、なるほどでした。
「『ボニエ』に投稿したアーティストのほとんどが無署名だったため、今日あと追いが難しい」と。
ただただ、本当に無署名だったのが本当に残念すぎるくらい、
とても個性的だったり色遣いがとても北欧的だったり、
時にはオリエンタルな雰囲気だったりと、
大変素敵なカバーアートばかりです。

買い付け中に見た瞬間に感じたのは、
北欧的アールデコなのかな?
いや、スウェーデン的アールデコなのかもしれないな?
自分が思っていたアールデコのイメージとは少し違いましたが、
アールデコなデザインでした(笑)
書いていてなんだかわからなくなってきましたが、
そんな感じを受けました。

私の場合、多くは1枚1枚を作品として楽しんでいただける形で
販売しているものがほとんどです。
海外では、博物画だったりこういった雑誌の表紙だったりを額装して、
インテリアの一部として取り入れることがよく行われています。
そのため、私が出会う時点ですでに表紙だけ、広告だけ。
といった状態は全然珍しくありません。
絵を楽しむ生活をされているのって素敵だな~って。

最近は家にいる時間も多くなっていると思います。
古き良きカバーアートや植物画、博物画を飾ってみるのもおすすめです!

スウェーデンの雑誌表紙(カバーアート) Bonniersはこちら